ブログ劇場 「ようこそビリー部へ」の巻

「アラタさん、一緒にやりましょー♪」

勢いよく真行寺が部屋に入ってくる。

「何をやるんだ、何を。大体お前の会話には主語述語目的語のいずれかが欠けている率が・・・」
「コレでぎゅぎゅっと絞って、むきむきっとしましょう！」
「・・・そして擬態語が多すぎる」

話を聞かずにDVDをセットする。

「始まるよ！ほら、アラタさんもカウントして！」
「エクササイズ？体育会系所属のお前には今更必要ないだろう」
「だってコレ、今すごくはやってるじゃん！それにアラタさんは部活やってないし」
「俺は人の見てないところで適度に鍛えてるからいいんだ」
「え、そうなの？あ、ワン、ツー、スリー、うひゃっ」

動き出した真行寺の腹を、おもむろに三洲が掴んだ。

「じゅうぶん硬いじゃないか。やめろ」
「え、アラタさんごつごつ嫌い？むにゅっとしてふにゃっとしてた方が好き？」
「そうだと言ったらどうするんだ？」
「俺、太るっす！」
「馬鹿。デブは嫌いだ」
「え～。じゃあ、どうすればいいんすかあ？」
「絞る目的なら、こんなことはやめろと言っている」
「？？？」
「鍛えるならバンドが必要だろう」
「そうなんすか？・・・アラタさん、何気に詳しいね」
「うるさい」

「アラタさん、バンド持ってきた。一緒にやろう？」
「俺は自分が筋肉質になる気はない」
「そう？・・・じゃあ、筋肉質なヤツは好き？」
「・・・そうだな」

真行寺、嬉々としてビリー部本格入部。

「邪魔だから他の部屋でやれ」

 

 

 

コンナ感じ？（笑）