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のんびりと、何かあったら書こうかな。
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今回体調を崩してひとつだけ良かった事は、早寝が出来るようになったことです。なんちゃって、ただ9時過ぎるころには身体が勝手に活動限界を迎えていただけなんですけど(笑)
でもどう頑張ってもその日のうちに布団に入るのが難しかった私にしては、すごいことなんですよ。ま、いつまで続くかって話ですけど。

さて、具合の悪かった間に読んだ本の覚え書きを。


『生きながら火に焼かれて』 スアドさん
ルールを破って罰を受けた女の人の話です。って、この要約は激しく間違っています。でも、そのとおりなんだけど。それにしても、何の罰にしたって生きたまま火をつけられるなんておかしいでしょう?そんな罰を考えちゃうような村だから、ルールからしておかしいのです。いや、ルール自体は婚前交渉を許さないってことだから、そう変な話でもないかもしれない。でもね、男の人と話をすることはおろか、視線を交わしただけでも、もっと言うと、そんな事実がなくてもそうしてたって噂が流れただけで罰は下されるのです。
だいたい、女だと言うだけで生まれたその場で母親に殺されてしまうこともあるのです。運よくその時は生き延びても(最初の方の子供だと殺されはしない)、奴隷のように使われ、殴られ、見張られ、閉じ込められて生きていくのです。そして男の子は、男だと言うだけで大事にされ、自由に暮らします。
そんな暮らしから逃れる唯一の手段が結婚です。でも、結婚したからって父親から受けていた暴力を、今度は夫から受けることになるんですけど、それでも市場に出かけられるようになったりします。
そういう村で、それが当たり前と思って生まれ生きてきて、婚前交渉(それも結婚してやるからと騙されて)により妊娠してしまい、義理の兄に火をつけられた女性の話です。

この女性は死なずに病院に運ばれ、しかし何の手当ても受けずにただ死を待っている時に、慈善団体に所属するジャックリーヌに救われました。でも、一言で救うといっても大変で、病院でも他の知り合いに話しても、村の事情に口を出すのはやめて放っておくように言われるし、スアドは未成年だったために国外に連れ出すには両親の許可が必要で、やっと見つけた協力者に案内してもらって何度も村に足を運んだりして、やっとのことで助け出したのです。
そして今でもいくつもある同じような村の女性たちを救うために奔走しているのです。
確かに平和な日本に暮らしていたら想像もつかないような世界があることにも驚きますが、そんな状況を何とかしようと、先の見えない途方もない仕事を続けているジャックリーヌの方に、私は感心してしまいました。だって、今までそれこそ代々、脈々と受け継がれてきた習慣を変えようなんて、簡単でないことは明白だし、もっと言ってしまえば無理だと思う。少なくとも一人の人の一回の人生では無理でしょう。けれどそれでも諦めないその原動力は一体何なのでしょうね。



『きっと君は泣く』
『絶対泣かない』 山本文緒さん
なんとなく避けていた作家さんだったんですけど、よく読むブログで紹介されていてつい、手にとりました。しかし、数ある著作の中からこの2作を選んでしまうとは、私って相当意地悪い性格なんだわ。と、後になって思ってしまいましたよ(笑)
『きっと君は泣く』 これは1本のお話でした。派遣で働く椿さん。美人で男友達には不自由なく、人生怖いもの無しだった彼女が、祖母のボケや父親の会社の破産と病気などによって、考えさせられると言うもの。正直私にはついていけない倫理観に、軽いショックを受けました。世の中こんな女性は少数だと信じたい。
『絶対泣かない』 こちらはSSが15,6本。色々な職業の女性たちの、様々な事情や悩みや幸せの形。
両作通じて思うのは、やはり女性として生まれたからには美しくないといけないのかしら?ってこと。
大学時代すっぴんで通っていた私は先輩に、「彼女たちは美人ではないけれど、綺麗に見せようと努力はしてるよな。お前は何もしてない」と言われたことがある。ごもっとも。友達(♂)に「どうして化粧しないの?」と訊かれ、「いくら化粧してもブスはブスでしょう」と答えたら「そんなこと言って、面倒くさいだけだろう」とも言われたことがある。何故ばれたんだ?まあ、そんな私でもその大学でダンナを捉まえちゃったし、蓼食う虫も好き好きと言うか、世の中いろんな人間が居るんだから、太ってたりやせてたり、化粧したりしなかったり、むだ毛ぼうぼうだったりつるつるだったり、色々あっていいと思うけどなあ。その中から自分の好きを見つければいいだけのことよね。って言うか、そもそも人を好きになるのに重要なのはそこじゃないし!

と、少々開き直り気味に言ってみる今日この頃なのでした。
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